海が見えてビーチまで歩いていける愛おしく快適な滞在先を後にして、仙台のマニアック親友が行きたいと言っているマムヤの墓がある東平安名崎へ行ってみた。
今日もどんより曇りで強風。誰もいない道を走っていくとカーナビは早々に目的地付近につきました。とお仕事終了。
ぜんぜん目的地じゃない。だいぶ手前。車で10分以上も手前。
宮古島で思ったけど島のせいなのか、ミステリー琉球ツアーのせいなのか、はたまた私の勘を鍛えるための神からの試練なのか、カーナビが全く役立たない。
島ではその地名の中心部のようなところでことごとくお仕事を勝手に終了。
こんな時、Googleマップは心強い。でも、速さを何よりも優先するためかマニアックな道を選ぶ傾向にあるので人っこ一人いない道や狭いツウな道になりがち笑
今日も曇天のもと、狭ーい民家の一本道を走っていると鶏さんが忽然と現る。えっ?ニワトリ?どこから?
すると道路を渡って軽快な足取りで向かった先には子猫ちゃん。なぜか2人並んでこっちを見る。可愛い!突如、癒される私。
こういうのは私の神がよくやること。私が喜びそうなものをご用意して励ましてくれる。
彼らに癒しと励ましをいただいてまた強風の誰もいない道を進んでいくと「城辺 グスクベ」という地名。ステキ。
そのうち「福里」「皆福」という地名。なんという幸せなお名前。と思ったら、このあたりでグッとくる。涙目になる。
なんだか懐かしい。と思った途端に沿道からじーっとこちらを見る御嶽の神様あり。反射的に今も昔もありがとうございますと頭を下げる私。
「新城 アラグスク」という地名も知ってる!という感覚。昔、この辺りにいたことがあるのか?
今や何にもないところになっているが地名から言っても昔は城下町でもっと賑やかだったのではないかしら?
そして、東平安名先に着くと。えーっ?今までの閑散とした道路はなんだったの?と思うほどにぎわっている笑
観光バスも停まってるし、駐車場も結構な台数。
風吹きすさぶ岬でたった一人、マムヤさんのお墓を見にいくことになるのかとちょっと憂鬱だったのが杞憂に終わる🤣
ところが訪れたみなさまはマムヤさんのお墓なんか興味なかった。灯台の展望台にしか行かない模様。
なので、やはり一人お墓参り&岬の突端まで行く。その辺まで行くのは地形マニアっぽいおじさまたちや男だけで歩いている人たち。そして、謎の私。
私がマムヤさんのように断崖から飛び降りると思うのか心なしか行き交う男性たちが心配そうな顔で見る🤣
岬から左は東シナ海、右は太平洋。壮大な景色。曇天でもこれだけの絶景なら晴天ならこりゃまちがいなしですわ。
断崖の下にゴロゴロと点在する岩は江戸中期(1771
年)に起きた「明和の大津波」で打ち上げられたとされている「津波岩」とのこと。私がもっとも気になる、前日のブログに書いたパナリ御嶽ものがたりのパナリ環礁も見れた。来間島も必ずや再び行く予感。
曇天でも海底の岩が見えるほどの透明度。これは絶対に晴れた日に仙台の親友を連れてもう一度来ないといけないと決意を新たにしたのでした。
道中、貝殻マニアの私が垂涎ものの「世界のシェルミュージアム 海宝館」なるものを発見。
見学する時間はないけどせめて入り口だけでも!と思って立ち寄ってみた。こ、こ、これは!次回、絶対見に来るぞ!とまたもや決意するほどの貝マニア必見を予感させる展示っぽい。だって館長が一人で集めた貝を展示ですって。それだけですごいロマン笑
駐車場に出ると私の大好きなイソヒヨドリさんがいて、写真を撮ろうと近づくと視線の先に保良ビーチの文字。上から眺めるとものすごい美しさのビーチ発見。こんな何もないと思っていたところがこんな良いところだったなんて。やはり曇天はすべてのものを霞ませる。
後に宮古島空港の搭乗ロビーでこの辺りが有数のハイスペックな貸切型コテージがあるリゾートエリアなのだと知りました。
一目惚れ同然の愛しの宮古島を後にして石垣島へ移動。
宮古島への想いが強すぎたのかはじめからトラブル続き。もうヤダ、宮古島に帰りたい!と思いつつも道中には大好きな牛さんがたくさんいて励まされる。
ホテルのフロントの女性が明るく優しくて、ここの部屋からも海が見えてベランダに出た途端に日が差し海が明るくなる。励まされたような気持ちになった。お風呂からも海が見えるー!
気を取り直してMacBookを立ち上げるとWi-Fi繋がらない。スマホは繋がるのに。仕事をしに来ているのに暗澹たる思い。
そうだ、これは出かけろということだわとオンボロレンタカーに乗って街へ行ってみる。
すると宮古島と違いすぎる空気。
大体にしてどこの土地においてもレンタカーを乗り回し、ものすごいぶっ飛ばしてナビの到着予想時刻を30分以上繰り上げてしまう暴走気味の私が宮古島では40キロを守ってトロトロと走っていても大変に心地よく。おじいおばあの30キロ走行にもニコニコとご機嫌で追従していたのだ。
ところが石垣島は速い。そして、車間距離開けない。うーん、仙台か?ここは?景色違うけど。
宮古島の初日から何故か落ち着いてしまうドッシリ感の対極でアウェイ感が半端ない。
でも、車を降りて街をうろうろしてみたらステキな雑貨屋さんやオシャレなカフェ、居酒屋が多くあった。
異国の若者の街に来た気分。現にオシャレさんな若い子が多い。宮古島は必要なものは全てあるけどのんびり島ライフといった感じ。
車なので居酒屋にも入らずにブラブラ路地に入ったら、またもや貝を売っているおじさん発見。
すごーい!ステキ!と見ていると無愛想だったおじさんが喋り出す。
寒いね、どこから?→もっと寒い仙台からです→シーン→宮城県の…→知ってる。俺は仙台は通り過ぎてばかりで行ったことがねぇんだ。もうかれこれ40年以上もここにいるしな。
えっ?なんだ?この沖縄っぽくない語りは。
俺は宮城県の涌谷町出身でさー。
涌谷??県北の涌谷町?なんでこんなところで宮城県民と??なにがあって南国の南の果てに来たの?と思わず問う。
俺さー海が好きでさ、北海道から九州沖縄まで全国歩いたんだよ。ウニが好きで北海道もものすごくよかったんだけどさ、やっぱり寒いところで育ったらそれ以上に寒いところはダメなわけ。それでここに来てしまってもう40年以上になるんだなー。2年前までは海に潜って貝を取ってたわけよ、だけどさ、今、規制が厳しくなってさ、潮時だねーと新聞記事まで見せてくれる。八重山新聞。
ヤダーこんなところで宮城県民同士じゃないですか!と私は一目惚れしたおじさんお手製の貝のランプを買う。
すると、せっかく会ったんだからご縁の印にこの中から欲しい貝ひとつ持っていけーと。私、ちょうど今回の旅で拾った貝を入れる貝の器が欲しかった。ステキな貝殻をひとついただいてホクホクして帰ってきたのでした。
大好きな宮古島を離れてトラブル幕開けのアウェイ感ただよう石垣島で落ち込む私に神は牛さんたち、まさかの同郷の貝のおじさん、イケメンの優しいショップ店員、フロントの明るいお姉さんなどで励ましてくれたのでした。
そして、昼間、パナリ環礁を眺めている時に月読命様から降りたご神託はとても深く納得がいくものだったのです。
スーパーでまた泡盛を調達してケンタッキーで夕食。
ホテルに帰ってフロントのお姉さんの笑顔を見てホッとして部屋に帰るとMacBookのWi-Fi復活!!
よかったぁーこれで明日からのお仕事も万全です。やはり起きる物事はすべて必然で最善なのだなと思う。
そうは思うけど今日のレンタカートラブルはひどかった。気を取り直してオンボロレンタカーをも愛おしもう。
宮古島の東平安名崎、シェルミュージアム海宝館、そして今日も最後まで呼んでいた大神島。必ずまた宮古島に戻って来ようと決意した。
そして、仕事やお勉強もたくさん入っているし、神からの課題もある石垣島での明日からのさまざまな出会いにも期待。