私がどこかに行くとき。それは神の意図であるので私自身は事前にまったく調べずに行く。
今回のトルコ旅行もギョベクリテペに行きたい!という思いだけだったのでその他の予定についてはノー調べ。
でもちゃんと導かれているのだといつもながら実感したのだった。
私は昨年の夏頃、オスマン帝国外伝というトルコの大河ドラマのような長編ドラマにハマった。そして11月、トントン拍子でトルコに行くことになった。
このオスマントルコ帝国外伝は前回も今回もトルコ人と仲良くなるのにはもってこいの共通話題になるのだ。世界90カ国で放送され、イスラム圏ではほとんどの人が視聴したという人気ドラマ。トルコ人はほとんどの人が見ている。私のトルコ人の友人は10回も見たそうだ(1回50分、1シーズン80話が4シーズンまであるのに😅)
そのドラマの中でイブラヒムパシャーという大宰相がいる。彼は母親がイタリアの生まれなので元々はキリスト教徒なのだ。時の王スルタンスレイマンに気に入られトルコに連れてこられてイスラム教徒に改宗。が、しかしやはり三つ子の魂100までという言葉があるように幼い頃からの教養や素養というものは変えられない。オスマン帝国がハンガリーを征服した時の戦利品として持ち帰った大理石の彫像を庭に飾る。
するとそれを除きみた街の人たちが「この世には2人のイブラヒムがいる!1人は偶像を壊すイブラヒム!もう1人は偶像を建てるイブラヒム!」と皮肉を言いふらしイブラヒムパシャーの評判がダダ下がりになるのだった。偶像崇拝が禁止されているイスラム教世界で庭に彫像を建てるなんてもってのほかなのだ。
この言葉はドラマの中で何度か繰り返されて私の記憶に残った。どういうことなんだろう?とぼんやり思っていたのだ。

古代ローマ時代のネクロポリス洞窟墓群
シャンルウルファ博物館の後は車を停めて徒歩で街の中を歩いた。
古代ローマ時代のネクロポリス(大規模な墓地)を見てから「聖なる魚の池」を見に行った。お天気が良い日曜日なので芝生で休んでいる人がいたり町中がにこやかな平和な雰囲気にあふれていてますますこの街が大好きになった。
この地は預言者アブラハム(イスラム読みでイブラヒム)が生まれた地と言われ世界中から巡礼者が訪れる。
預言者アブラハムとは全ての宗教の祖と言われ「信仰の父」とも呼ばれる。 ノアの洪水後、神による人類救済の出発点として選ばれ祝福された最初の預言者である。
この「聖なる魚の池」は偶像崇拝を禁止したアブラハムが時の王の反感を買い、火刑に処されることになった。
王様は薪を積んで燃え盛る炎の中にアブラハムを投じようとした。すると神がアブラハムを救うべく薪を魚に、炎を水にして池ができたのだという。あのドラマで偶像を壊すイブラヒムと言われていたのはこのアブラハムだったのね!!とモハメッドに興奮して報告する私😆
池は青々として美しく無数の黒い鯉が泳いでいる。聖なる魚なので取って食べるなんてことは絶対禁止。餌が売られていて大切に保護されている。
池に沿って聖人たちの墓がある。モスクと公園が隣接されていてとても美しい。
このモスクこそがアブラハム生誕地なのだ。中に洞窟がありその洞窟で生まれたとされている。
ここはイスラム世界なので男女で入り口が違う。靴を脱ぎスカーフを被って入る。敬虔なイスラム教徒が世界から訪れる。特にこのラマダンの期間に訪れることが大変な名誉なのだという。ラマダンの期間に祈りを捧げ通す部屋もあるのだという。
人々がアジア人である私たちに釘付けになる。世界を旅する友達曰くアジア人や日本人が一切いない街に行くと「何しにきたんだ?」というような蔑むような目で見られることが多いのにここは悪意ではなく好意的な目で見てくれて嬉しいという。確かにみんなジロジロ見ているけれど好意的なのだ。そのうちモハメッドを通して声をかけてきた家族がいて日本人と一緒に写真を撮ってほしいという😆一家の記念になる!とのこと。
撮影後に私がつたないトルコ語でお礼を言ったらものすごい喜んでくれた😆こちらにとっても良い記念になりました🙏
思いがけず「すべての宗教の祖」アブラハムの生誕地を訪れることができた。ドラマで言われていた言葉の意味もわかった。
この一連のノアの大洪水からのギョベクリテペにおける文明の起源、そしてまだ宗教や人種の垣根がない頃に人類救済の出発点として天から遣わされたアブラハムの聖地に行くことが今回の神様から私へのミッションだったのだと知った。前回のトルコ旅行から一貫して「世界の起源を知りなさい」元は一つだった世界を知りなさいというメッセージが降りている。
一緒に行ってくれた世界を歩くお友達から「私はいさちゃんを連れてくるミッションがあったのだとわかった」と言われた次第😆
戸隠神社奧宮に行った時も一緒に行った人が同じセリフを言っていたなぁ。
私1人では行けない時には神さまはちゃんと連れて行ってくれる人を準備するのだ。沖縄の伊是名島や久米島もそうだった。(関連:琉球 片道切符旅⑥ 久米島Day2 、琉球 片道切符旅⑨ 伊是名・今帰仁 )
神にも人にも感謝。本当にありがたい🙏