人は幸せになるために生まれてきた

という言葉はよく言われているけど、では幸せの基準は？というと人それぞれ
そして一人たりとも例外なく幸せになりたいと願っている。
幸福、快適性を求めるのは本能。

人によってさまざまな幸せの基準も「穏やかで満たされて幸福感を味わっている」状態こそが「至福」の状態だと思う。

日常的に手軽に味わえる幸せは運動、コンサートやショーなど人がやっているものを見て感動する、美しい景色を見て息を呑むなど内奥から響き渡る「よかったー」という魂の震え。これもまた幸福な喜びである。

一生懸命または一所懸命ということは
一生懸命は今世の生に命を懸けてやりぬく、一所懸命は一つどころに命を懸けてがんばる
どちらも今、自分の命を懸けて集中してものごとを行うことだと降りてきた。

そうやって産み出されたものを見る人、聞く人、その場でその波動をわかちあう人の魂と共鳴して震えて歓喜を起こすのだ。

今に集中してものごとを行う。この連続が良い人生を創るのだろう。
だからこそ魂が喜ぶこと、心から好きなことにアンテナをはり自分で自分を喜ばしてあげることが大切なのだ。
そしてそういう生き方をする人の周りの人もまた輝く波動の感化を受けて変容していく。

私たちは肉体を持って生老病死と喜怒哀楽を味わいにきている。
肉体を持たず本来の魂の姿では生老病死はもちろん喜怒哀楽もなく満たされた喜びの状態のみ味わうのだという。

肉体をまとった途端に制限が生まれ、育つ環境などでさらに自分で自分に制限をかけてどんどん自分をがんじがらめにしていく。
そのうち自分の本来の魂の姿がわからなくなり道に迷う人も多くいる。
そこをいかにして打破して自分自身の人生を喜びに満ちて生きられるようになるかもまた人生の課題なのだ。
人生の目的というのはまさにさまざまな経験を乗り越えて今世、魂が何を学ぶか？ということだ。

肉体をまとってこの世で生きていくだけで喜び以外の感情と生老病死は否応なく経験できる。
日々、苦しいこと、悲しいこと、腹が立つこともあるが楽しいこともまたたくさんある。
これらは他人や対象があって起きるが喜びだけは自分で起こせるものだと思う。

究極の至福とは魂が波立たずただ穏やかにい続けることだ。
すべては最善であり大いなる存在の意図で展開されていることをただ受け入れていること。
自分という存在もまたその大いなる存在の意図で生かされ、常にそこにつながっているという安心感。
この状態こそ神仏と同じ状態であり、肉体を持ちながらもそこに同調し味わえる。
いわゆる「瞑想状態」だ。

さまざまな宗教で行われる瞑想、神の歌を歌っている人の顔は共通して喜びに輝いている。
私も昔、なんの気なしに遊びに行ったキリスト教会で讃美歌を歌うのが好きになり日曜学校にちゃんと何年も通っていた。

歌は自分の肉体から発せられるのと同時に魂もそれに共鳴する。聞いている人にも伝播する。
話している声にもその人の波動が乗るというのもそういうことだ。
気持ちが良い時、美味しいものを食べた時、感動した時、人は思わずはぁーっと息が漏れるが吐き出す息に喜びの波動が乗るのだ。

至福は呼吸と連動する。
呼吸もまた肉体がないとできないことである。