みなさん、臨死体験したことありますか?
って明るい始まり(笑)
私はあるんですよ!
私はこれまでに全身麻酔下での手術を6回も経験しました。
ご参考 病は気から!?
臨死体験をしたのは20代の前半、2回目の膝の手術の時です。
麻酔から目覚めて、名前を呼ばれてお返事もしたのに、その途端にすごい寒気に襲われて、ガタガタ震え出し、口には舌をかまないようにタオルを詰められ、温水マットを敷かれ……音は聞こえるのに目が開かない…
そのうち、「血圧40に低下!!体温も低下!!」と叫ぶ声。
次々に運び込まれる器具の音。そのうち看護師さんの声が泣き声に変わり「しっかりして!こんなことで死んじゃダメ!」とバンバンと何かを叩く音。
えっ?誰か死にそうな人いるの?あれ?この部屋の中、私しかいないんじゃなかった?と思っているうちになぜかその部屋の中が上から見えたのです。
手術が無事終わりましたと言われて部屋に入った両親が「面会謝絶です!お父さん、お母さん、廊下でお待ちくださいっ!」と言われ困惑している姿(部屋の外。てことは壁や天井を超えてるぜよ(‘Д’))
あの電気ショックの心臓マッサージの準備をしている看護師さんたち(あれはちょっとヤダなと思った(笑))仲良しだった看護師さんが泣き顔でものすごい速さで器具を準備している姿。おろおろと青ざめているお医者さん…
不思議と自分のことは見ませんでしたが、体に戻ると再び強烈な寒気が襲い震え出します。
がしかし、寒気と震えが突如、ピタッとおさまり、ほわーんと温かくなり、体がふわぁーっと軽くなり真っ白い大きな光が広がりました。
それまでもそのあとも見たことがない大きな白くて柔らかく温かな光です。わぁーっそっちに行きたい♪♪と本能的に誰もが思ってしまう光だと思います。
エスカレーターをのぼっていくようにスーッとあがっていくのです。
ところが…バンバンバン、死なないでーっ!!しっかりしてー!バンバンバン、戻ってきてー!と何かを叩いて絶叫する声。
振り返るような感覚で聞くのですが、光の方を見ると本当に抗いがたいほどの誘惑でどうしてもそっちに行きたいのです。そっちに行きたい!!今から行くからねー♪♪という心情の私。
昇り始めると、バンバンバン戻ってきてぇー!という絶叫。
だんだん、腹が立ってきました(-“-)
なんで邪魔するんだよ!私はあの光に入りたいのに!と気を取り直してまた光の方を向いて昇っていくと、下の方からバンバンバン、ダメーっと聞こえます。
それを繰り返しているうちに本当に腹が立って「なんだよ!邪魔しないでよ!!」と思った途端にものすごい痛みと衝撃が私の顔に。
バンバンバンは看護師さんが私のほっぺたを渾身の力でバンバン叩いている音だったのでしたΣ(゚д゚lll)カ
いてぇーな!!とものすごい怒りとともに目覚めた私に看護師さんたちは大泣きしながら良かったー戻ってきたーと大喜び。
憮然とする患者と泣き顔で喜ぶ医療関係者。
私は自分の状況が飲みこめず、ただ居心地の良いところから無理やり引きずり降ろされた腹立たしさをかみしめていたのでした。
「お父さん、お母さん、戻ってきましたよ」という看護師さんの言葉と親の泣き声が聞こえて「えっ?死にかけてたのは私?足の手術なのに?」と思ったのでした。
そんなこんなで白い温かな光を体験した私はその後、死への認識が変わりました。死ぬまでは苦しいかもしれないけど、あの光がお迎えにきたら、気持ちよい、とてつもない安心感に包まれるのだと知ってしまったのです。
あの抗いがたいほどの安心感と温かさを持った光。
その瞬間から、誰もがあの光に出会うのだとわかりました。
後日、会社の人にその話をするとさらなるつわものが現れた。
その人いわく、「惜しかったなぁーその光のトンネルを抜けたら三途の川とお花畑があるんだぞ!オレはそこまで行ったんだから。そして、その川もさぁなんでだか、渡りたくなるんだよ。川の向こうはもっときれいな景色でさぁー。そしたら、知らない爺さんがすごい顔して帰れ!お前の来るところじゃない!て怒って、なんだよ、この爺さん!て思ったら目が覚めたんだよ。」と。
みなさん腹立たしさとともにこの世に帰還するのがコツなのでしょうか?
感情のエネルギーがいかに強いかがここでも活かされますね(笑)
後日、その知らない爺さんを本家の先祖代々の写真で見たとのこと。
会ったこともない4代も前の先祖だったとか。不思議ですね。
シリーズ 不思議なお話
不思議な話① 金比羅宮にて
不思議なお話②会津若松にて
不思議なお話③どんと祭の夜に