もちろん、皆が皆そうではありませんが往々にして「病は気から」という諺は真実だと私は思うのです。
私は成人してから、これまでに全身麻酔下での手術を6回も経験しています。
膝の手術が4回、虫垂炎1回、婦人科系1回の計6回です。
ライフコーチとして活動を始める前にコーチングを学んだ同期とセッション練習をしました。
その中で私は自分の手術経験を明るく、まるで楽しかったできごとのように話しました。
実際、私にとっての入院・手術は病院という非日常の生活空間で朝から晩までテレビや本が見れて、なんのストレスもない自由満喫!のお楽しみ期間だったからです。
若いころは大部屋でワイワイ。後半は個室をまるで自分の部屋のようにして好きなように過ごしていました。
周りの親戚や友達は度重なる入院・手術に心を痛めてくれて「代われるものなら代わってあげたい」といって祖母なんかは涙を流したりしましたが、私にとっては楽しさ満載の入院・手術になんでそんな反応を示すのだろう?と不思議だったのです。
このエピソードを私は自分の性格がポジティブで、起きたできごとを悲観的に受け止めないという特徴的なできごととして、それまで話してきました。
ところが、コーチングの同期で長い間、医療機関で仕事をしてきた彼女の反応は全くそれまでの人とは別のものだったのです。
普通の人が嫌がる入院・手術をも楽しみに感じるほど、あなたは日常生活で我慢をしてきたのだ!そして、ケガや病気という病変を自分で創りだして、入院という非日常生活を小旅行のように楽しむ機会をも手に入れたのだというのです。
衝撃でした!そして、冷静に自分のことを振り返ると私は長年の会社生活を自分には合わないな、でも、生活のために続けなければならない、大企業を辞めるのはもったいないなどと思いながら、ずーっと葛藤の中、サラリーマン生活を送っていたのです。
もちろん、活発な性格なので旅行や飲みに行ったり、プライベートもそれなりに充実していました。が、しかし、それを上回る休養を欲するほどに私の心は傷つき、我慢をし続けて、限界が近づくと入院・手術を余儀なくされるようなケガや病気を自分で創りだしていたのだと彼女の指摘から気づきました。
なんてことだろう!目からウロコとはこのことです。本当に衝撃でした。
そして、コーチングの勉強、実際の自分が今、クライアント様に実施しているセッションを自分自身でやってみたとき、初めて自分を労わる大切さ、自分の魂の声を聞く大切さ、魂の声に従えばすべてがうまく回し、遠ざかると警告としていろいろなトラブルが起きだすという宇宙のからくりなどが腑に落ちたのです。
実際、近年、心と病気の関係について生物学的アプローチによる解明がなされてきたようです。(以下ネットより抜粋)
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脳の中も含め、からだの中では自律神経系・内分泌系、それに免疫系が複雑にクロストークしながらこころと身体の関係を微妙に調節しているというわけです。種々の症状の一部は自律神経系のひとつ、交感神経の緊張状態で説明つきますし、またストレスにより女性の月経不順を来たすのは内分泌系の乱れからであり、試験のストレスで風邪をひきやすくなるのが免疫系の低下で説明できます。ストレス状態が長期間続くとこれら三系の微妙なバランスは崩れ、こころだけでなく身体の病気も引き起こすというわけです。
こうしたことを手がかりにストレスによる病気を観察してみると、ストレスを上手に発散したり対処したりすることが下手であったり、ストレスをためやすい性格が原因で、からだの病気=心身症になりやすいことがわかってきました。
最近では例えば、病気と性格傾向やストレス対処様式との関係、あるいはその人の持っている遺伝的素質との関係が注目されて来ています。糖尿病と抑うつとの関係もそのひとつの例ですし、冠動脈疾患(狭心症や心筋梗塞)発症にタイプA性格行動様式が関係していると海外では報告されています。他方で直接的に関係しなくても、ストレスが食べ過ぎや飲みすぎといった不健康な健康管理の行動を通して身体の病気(肥満や糖尿病・アルコール性肝障害など)を間接的に引き起こしている点にも注目がなされています。いわゆる「生活習慣病」と言われるものにもこうしたこころとからだの関係に目を向けることが大切というわけです。
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私の同期いわく、はじめは命から遠いところから症状が出るのだそうです。私のように手足のケガなど。
次に女性の場合は乳房や子宮など初期の段階では命を直接脅かさないようなところに症状が出て「魂の歩むべき道から外れていることを警告」するのだそうです。
警告を無視し続けると何度も繰り返しながら、だんだんと内臓に浸潤し、ガンなど命の危険に迫っていくような症状を表していくとのこと。
長年、医療の現場でさまざまな患者さんを見続けてきた彼女の言葉には説得力がありました。
そして、私自身の体験から言っても「心のありようが病変を創る」といっても過言ではないように思えます。